20221019東邦戦を終えて
久しぶりのリーグ戦でした。
選手権大会を残念な結果に終わらせてしまったので、チームとしてのもう一つの目標である、プリンスリーグ昇格に向けて、チームも一新され、チーム一丸となって取り組んできています。
その一つが、グラウンドを全面使ったトレーニングは、グラウンドの使用条件から、週末の試合に限られていましたが、そこにも改革をもたらすことにしました。
選手だけでなく、我々スタッフ(教員)のオフもずらして取ることにして、水曜日のオフを返上し、ラグビー部や中学サッカーとも折り合いを付けて、18:00〜にグラウンド全面を使ったトレーニングを導入しました。
やはり一面でやるトレーニングは、リアリティがあり、距離感を意識しながらハードワークが求められます。
その中で走りとサッカーの質を向上させてチーム力向上を図ります。
さて、相手は選手権大会を優勝した東邦高校です。いやが上でも気持ちは高まりましたが、試合前に行ったミーティングでは、心は熱く、頭は冷静に戦うように求めました。
選手はその通りに動いてくれました。ほとんど相手は選手権大会と変わらないメンバーでしたが、うちは数名が大学入試のために引退をする中、そして怪我で数名欠く中で、ほぼシュートを打たれることなく2ー0での完勝でした。
そして何よりも、フットボールをした上での勝利です。
確かに高校生の目標であるインターハイ、選手権は大切ですが、サッカー文化としてはリーグ戦を大切にしています。
それはサッカーというものが、リスクと成功を考えながらバランス良く取り組むことが求められるからです。これはまさに人生と同じです。
リーグ戦ではトライアンドエラーがある意味許されます。試合で出た課題をトレーニングで改善して、また週末に試合を行う。
サッカーに終わりは本来ありません。生涯スポーツです。負けたらダメで勝ったら良いという短絡的なものではありません。残念ながらそういう常識が通じない一分の人種を除いて、みんなサッカーを通じてチャレンジをします。
シュートを打つのか、パスを選択するのかを、野球のように監督から指示されるものではありません。プレイヤーが決めるのです。特にシュートは勇気が要ります。シュートを打つことだけでも、ヨーロッパでは賞賛されるのです。
そんな観点で見ても今回のリーグ戦は、ボールを真ん中に動かしながら、リスクを背負いながら、うまく試合をコントロールしました。
そして財産であるセットプレーでの得点を上げることもできました。
残り三節、一つ勝てばプリンス参入戦が確定します。中には受験もありながら現役を継続している選手もいます。
そんな彼らの気持ちに応えられるように頑張って行きます。