20241103大同大大同

名古屋高校サッカー部としては4度目の選手権大会愛知県大会の準決勝に駒を進めました。
昨年度の成果が華やかであればあるほど、次の世代はその重圧との戦いになります。
これまでは決勝を逃したことはありませんでした。それは逆に言えば、決勝より上の舞台、つまり全国大会を知らぬままに
無我夢中で取り組んだ結果だったとも言えます。
今年はそうではありません。昨年度の景色を、その場で見た選手もいます。どこまでも大切なことはチャレンジャー精神です。
それを体現するしか上に登り詰めることはありません。
今年のチームに慢心があったとも思いません。どこか前半を見ていると、体が動かない呪縛のようなものに取り憑かれえたと思えるほど、いつもらしさが
表現できませんでした。これは選手たちが感じた重圧だったのではないでしょうか。
前半に相手の勢いを完全に受ける形で試合が進み、失点をしなかったことが奇跡のような試合展開でした。
確かに芝生の想像以上の長さや、不慣れなスタジアムなど不安定要素はありましたが、前半から名古屋らしさを感じさせない試合展開となってしまいました。
ハーフタイムには檄が飛び、選手の気持ちに吹っ切れた部分が見えてきて、後半は風も味方につけて怒涛の攻撃を仕掛けました。
しかし、どこか得意のセットプレーも上手く機能しない、仕留め切れない時間が続きました。
前半同様に鉄壁の守備を実行したDFラインは本当に素晴らしかったです。
スコアレスで延長戦に入っても攻撃の手を緩めることはなく、攻め続けましたが、相手のGKもどんどん調子を上げてきました。
長期戦になることは覚悟の上で、足が攣らないような方策も講じながら試合に臨んでいました。
そして迎えた運命のPK合戦。これは運も大きく影響を与えます。しかし運に頼らずにキックのトレーニングをしてきました。
ただ、今年は昨年度違い、自信を持って蹴り込むことができない選手が多かったのは事実です。まだキックの蹴り方や方向で自信が持てないまま試合を迎えてしまいました。
結果は非常に残念ですが、今の名古屋高校の評価は愛知県ベスト4で、三位ということになりました。
インターハイでも決勝で敗れ、選手権も準決勝で敗退をしました。
しかし、負けの歴史が勝ちの未来を作ります。たくさんのOBたちが築いてきている伝統の上に未来があります。
ここで成長を止めないことが大切です。多くの人たちに支えられて現役生はサッカーを頑張ります。その先に次の勝利が待っています。
3年生の保護者の皆様、ここまで食事の面やメンタル面などのサポートをしていただきありがとうございました。
一部分は悲願のプリンス参入に向けてもう一踏ん張りをする決断をしました。もうしばらくの支援をお願いします。
また、ここで一旦サッカーとは区切りをつけて受験に専念する生徒は、これまで培ってきた集中力を活かして次の目標を達成して欲しいと思います。