🆕瀬戸内ブルーシャインズ
社会人女子野球、瀬戸内ブルーシャインズ。地域数十社から応援されている地域密着型チーム。GMとも食事会をしたが、足元を大事にして人材育成を考えている方々がサポートしている。
20人に満たない数だが、社会人女子野球としては中堅ぐらいの立ち位置。週四回の練習で働きながらの活動となる。巨人、阪神、西武が女子野球を持っていて、プロ傘下のチームが力量上位の世界。
現監督は、元島根中央高校女子野球部監督だった石原さん。高校監督を辞め、瀬戸内に投手兼任コーチとして再スタート。今年から監督兼投手としてチームを運営しつつ選手としても活躍している。
二日間のスケジュールで、捕手が移動の車に帯同し、配球についてなどディスカッションした。とにかく考える野球に興味があり、目を丸くして聞いている。車中もメモを取りまくっている。
石原監督はエントモ会なので、選手はグリーン野球を伝えているが、今回が選手は本格的な考える野球に触れる。初日は三時間の座学ミーティング。彼女たちからの質問を引き出しながら、グリーンを伝える。
大人の女性チームなので、一筋縄ではいかない。それぞれの考え方もあり、納得するまで時間はかかる。まず、初めてのやり取りで重要なのは、信頼関係構築。ここを結べは話は早い。
これまでたくさんの人とのやりとりをしてきたので、顔を見て話の聞き方を見ると、その人がわかる。受け入れているのか、受け入れていないのか。女性とのやり取りで重要なのは【共感】、共感しつつ、考え方を理解させる流れは男性よりも丁寧にすべきだ。
パッと見、三人の難易度高い選手をターゲットにした。その選手とのやり取りを繰り返し行った。内容は割愛するが、いつもうまくいく。横浜高校とのやり取りでも、難しい選手とのやり取りを先に行う。そのやり取りを周りがみているので、他の選手との信頼も結果築けるのである。
女子高校野球に三年携わったが、女子の方が心底で納得すると徹底は男子の比じゃないぐらいに徹底する。
あるアッパーな打ち方がこのチームでも流行っていたが、初日の練習で詳しく説明し、なぜダメなのかを話し、動きの目安を伝える。アッパーだった選手が、「直します」と昔に近い形に戻した。翌日の試合ですぐに結果を残す。
ある選手が気になった。修正した打ち方はほぼ完璧。しかしながらこの選手はチームの中心ではない。四番でもおかしくない形、「チームで一番いいね」と言ってもそこまで活躍できていないのでポカンとしている。
試合で二安打し、「その形なら当然だな」と驚きはしないが、本人が評価されたことに驚いている。別にリップサービスではなく、ありのままを見て良いからいいと言っているだけ。
ある選手は、とても真面目そうに感じる右打者。話の聞き方がチームで一番いい。食い入るように話を聞き、すぐに実践する。試合でも申し分のない活躍をしている。
真面目は最強。
改めて、素直に話を聞き実践に移す人の伸び率の凄さを体感した。
チーム合流して最初に主将とやり取りをしたが、社会人女子をまとめる立ち位置なので色々と苦労がある。自信なさそうに見えた初日。二日目にはいい顔をしていた。選手としてはそれなりに素晴らしいが、主将としてチームの方向性が固まりやり易くなったのだろう。
大人の女性だからこそ、モノの置き方、揃え方も最後には話をした。彼女たちは、大和撫子。日本の女性なのである。よって、品格を持って振る舞って欲しい。
クラブ選手権まであと一か月。インコースの使い方、グリーン走塁、決め切れる打撃。そして、守備で声掛けで最高の準備をする、時間のレクチャーまでどのレベルまで上げていくか。石原監督は猛獣使い、チームをまとめ強化していくのは間違いない。