🆕中学一年生を教える

2025/6/20 9:322025/6/20 10:48

札幌にいる知人の息子（新中学一年生）を初めて指導した。小学生から中学に上がったばかりでこれからの選手。

沖縄の上原塾は、小学生、中学生が通うが打撃フォームはピカイチ。小学生でも形を知ればできる。形を知ってできるようになると、周囲との差に気がつく。周りと違った結果を残せるからだ。

子どもの頃は、とにかく楽しく自由に、、、

まずこの考え方が間違っている。子どもの柔軟なときだからこそ、正しい形を習得すべき。そして、何よりも結果が出せた方が野球が楽しくなる。

指導前の彼は以下の通り。

トップ浅く前合わせ

ステップ広くスウェイ

上半身で力んでスイング

いつもの指導スタイルで、少し伝えてはメモを取らせ、また伝えてはメモを取らせる。メモの後は、「で、何が大事だっけ？」質問して彼に言わせる。

彼がメモをしているときには、知人お父さんへ詳しくメカニックを話す。また、指導中は「ビデオに撮って」と後日見直しができるよう配慮。

改めて、知らないことは大変なことだと感じた。子どもの頃に、誰と出会うのか。素材がよくても出会いがなければ普通で終わる。

彼に伝えたこと。

軸足の内側、軸足膝の向き、トップの頭の位置、踏み出した時の両足比重、グリップ先行、バットヘッドの角度。そして、たくさん食べて体を大きくすること。

これだけのことを短時間で！？

と、思うだろうが、わかりやすくメモを取りながら。「今日できなくて当然。目安を知ってこれからできるように練習してね」というスタイルで動画も撮影しているので、全部詰め込んで話す。

基本、こういったやり取りで次はない。あとは自分でモノにするかどうか。その家庭次第だ。

帰ってから、「動画を見返して何度もスイングしています」と連絡がきた。これと思ったら、自分の意思で継続できるかどうか。

誰かに教えてもらえる

周りに助けてもらえる

この感覚だと、確実にやらなくなる。自分でという意思がない選手は、形を習得ができたことはない。目安を知ったならば、できるようになるのは周囲の助けも借りながら自分で何とかしなければならない。それが小学生でも中学生でも同じ。

この指導で改めて知らないことの怖さを感じた。今の中学指導者、高校に上がっての指導者。どんなにナンセンスな指導を受けたとしても、曲げずに貫けるか。これは難しいと思う。

環境がその人をつくる、、

どうしても流されるのが人間。正しい流れであればそのまま乗ればよいが、ダメな流れの時に流れに逆らえるか。確実にダメな流れが目の前に来る。そこでの彼の踏ん張りに期待したい。