🆕抽選後の感情

2025/6/14 17:522025/6/14 17:54

抽選の季節だが、シードを獲ってもライバルがノーシード、またその逆もある。楽な抽選もあれば、厳しい戦いの抽選もある。

優勝が目標のチームと、とにかくひとつずつ勝てればのチームは違う。優勝を目指していないチームは、強豪と早い段階で当たりたくないと思う。

本気で勝つ気があるチームは、自分たちがいい状態の時に対戦したいと考える。何度か戦って疲弊してからの強豪対戦は、自分たちの精度がかなり落ちる。総合力勝負になれば、快進撃の勢いは通用しない。また、強豪であればそれまでの戦いを分析し、それなりに備える。

強者が油断モードになるのはトーナメントの前半。この時が一番勝機あり。

夏高校野球は優勝しないと甲子園はない。よって、準優勝も一回戦負けも「甲子園に行けなかった」は同じ。賛否両論あるとは思うが、優勝とその他は大きく違うのである。

ベスト8までいけた、ベスト4まで行った、、

そこを目標としているチームは、甲子園には行けない。そこまでの戦い方を無意識にし、どこかストッパーがかかる。まず、今までの成果から抜け出すためには、指導者の感覚を変えるのだ。

初戦で強豪と対戦の抽選、この時にどう考えるのか。「いやー、当たってしまった」と思う指導者は、ハナから勝つ準備をしてきていない。100回戦って100回負けるだろう。

「初戦だからこそ、勝機あり！千載一遇のチャンスだ！」

意図的に思うのではなく、グリーン野球をやってきてやることが明確、強豪だからこそ様々な情報があり、相手を把握しながら揺さぶればイケると心底から思えれば、ジャイアントキリングの可能性あり。100回戦って99回負けても、本番で1回がくるかもしれないのである。

選手ひとりひとりの力は大したことなくても、投手陣がインコースと緩急を相手を見ながら投げ込み、攻撃は「からの」狙い打ち、走者の揺さぶり、様々な速球対策、カット対策をしていけば、突破口は見つかるだろう。

最後の夏は、どんなに春まで強くても一発勝負で毎年強豪が序盤で負ける。

抽選の時点で、弱そうなチームとの対戦を喜び、強そうなチームとの対戦を嘆くようでは、今までと変わらない成果で終わるのだ。

抽選で一喜一憂することなく、対戦相手が決まったら対策を明確にして、きっちり準備をして挑むのだ。一戦一戦大事にを考えるはずだが、細かい対策を練り、やることをハッキリさせて戦えば強豪相手でも臆することはない。