🆕スピード感

2025/6/3 11:012025/6/3 11:22

熟考をすることは大事なことだが、それよりも「スピード感」が重要。スピード感がないとうまくいくものもうまくいかない。「そのうち」「後から」が染みついていると、どうしても動きが鈍る。

易経では「時中（じちゅう）」という言葉がある。その時々に中ったこと（あたったこと）、という意味だが、時を間違えると効果なし、ということもある。今であれば有効なことも、後からでは無意味なことも。

即実践はよく聞く言葉だが、よいタイミングで即実践していた例は、横浜高校である。何度も軌道修正を求められる場面があったが、都度「即実践」をしていた横浜。時を逃すことはなかった。試合の中で村田監督の選手交代に迷いがなく、「ここ」と思えば「そこ」で動く。スピード感があり、周囲から見れば大胆に感じる。

指導者は決断の連続、試合じゃなくても様々なシーンで決断を求められる。決断を求められているときに、決断ができるかどうか。機（き）を逃すと、亨る（とおる）ものも亨らなくなる。

タイミングを逃さない人が、どんどんと前進していく。しようと思ったことを後回しにせず、タイミングよくすぐに実践していくことが重要なのである。

初動をスムーズに行えば、あとは流れていく。上流から下流へ水が流れるが如く、問題なくよい方向に動いていくものだ。流れ出したら、雨が降り水流が多くなれば流れが速くなる。他からのアシストも起きれば、動き出したものは加速する。

ゆっくりやるものは焦らず、即実践した方がよいものはすぐに動く。

２つの判断が、経験とともにできるようになっていくが、若いうちには誤っても「即実践」を選択して動いた方がいい。早く動いたことが間違った判断の場合は稀にあるが、経験から正していけばいい。どうしても年齢を重ねると「スピード感」は失っていく。若いときは失敗を恐れずにバンバン前進した方がいい。

今の自分はスピーディーか

実践すべきことを後回しにしていないか

常に自問自答をしながら自分を修正したいものだ。与えられた人生の時間は同じ。いつ命がなくなるかは分からないが、今すべきことは今していこうと思う。