🆕守ろうとすると弱くなる

2025/5/31 18:072025/6/1 9:50

孫の運動会で感じたこと・・。徒競走は順位を決めない、リレーはない、とにかく競うということをさせない今の教育、違和感しか覚えない。自分の子ども以来の運動会だったので、１７年ぐらいぶりの小学校運動会。

徒競走は６人ぐらいで一緒に走るが、着順を決めず過去計測したタイムを抜くことを目標に走っているらしい。よって、６人のタイムを小学校教員が計測している。後から結果を子どもたちに教えるのだろう。

運動会の華といえばリレーだが、それがないのが悲しい。

競わさない理由を想像すると、「負けた子が可愛そう」「保護者からのクレーム」「いじめに繋がる」等々だと思う。もちろん国からの指示もあるだろうが、すべては現場で様々な問題が解決できないので「問題が起きないように」という心が見え隠れする。

保護者のクレームに対しておかしいものはおかしいと言えない教師。ある一定のモンスターは存在するが、現場教師よりも管理職がどうしようもない。校長教頭は事なかれ主義で問題を極端に嫌う。よって、国から、教育委員会から言われると従順になる。

子どもの年齢で、負けることを経験し「次どうするのか」を考えさせたい。大人になれば自分の思うようにいかないことがほとんどで、そこから自分なりにどうしていくかを考えられなければ【逃げの一手】となる。

登校拒否児が多くなっている昨今だが、知人の息子は・・

「担任の先生が嫌い」

「部活動の先生が嫌い」

という理由で登校拒否児になっている。保護者も「無理に行くことはない」という腰を引いたやり取りで、厳しい態度を子どもには取らない。また、教師も腫れ物に触らないような感じで、積極的に拒否児にアクションしない。ごく一部の教師は親身になって拒否児とやり取りをするが、それは少数派。圧倒的に、必要なアクションをしないで右から左に流れている。

競わない幼少期を過ごすとどんな若者になっていくのか。今の大人は、このような教育から大人になった若者を見ているので分かるだろう。

頑張れない

すぐに折れる

逃げる

自分で自分のことを解決できない若者が多い。幼少期に必要な経験をしていないので、大人になって壁にぶち当たるとうまくいかない。今の若者の「壁」と感じているものは、私たち世代では壁とも感じない。耐久が弱く、ちょっとした風でも倒れるようなひ弱さ。

小学校の運動会を見て、日本の行く末が怖くなった。

しかしながら、子どもは子ども。ちょっと希望が持てるようなシーンもあった。大人は自分と競うという苦しい方向を子どもに示しているが、同じく走る５人と勝負している子どもがいた。負けない、負けたくないという心は、程度は別として人間に最初からある力。負けん気を育てている子どもいた。それでいい。

運動会では「競わない」ことを徹底して終わるのかと思いきや、最後に球転がしで紅白で競争をしている。「そこは競争するのか！？」と思ったが、迷走している教育界。文科省のトップが変わらないと何も変わらない。いや、トップが変わって改革をしようとしても実行部隊が許さないだろう。

守ろうとすると弱くなる。

よかれとしてやっていることが日本の弱体化に繋がっている。

野球を通して「厳しい」「悔しい」「やってやる」を伝えたい。世の中は逆の方向に行ったとしても、自分が生きているうちには正しいと思うことを伝えていきたい。

孫の運動会を見て、新たに自分が今している活動の意義を再確認した。生きているうちに日本は変えられなくても、周囲の若者たちには大事なことは伝えていこうと思う。