全てを背負う_3年 細川 楓

こんにちは。 今回、部員ブログを担当させていただきます、法学部法律学科新3年の細川楓です。
まず初めに、日頃から桐蔭横浜大学サッカー部をご支援いただいてる皆様、誠に御礼申し上げます。
 
今回のブログでは自分が大学でサッカーをし、感じたこと、考えたこと、大切にしたいことについて書きました。
 
拙い文章ですが、ぜひ最後まで読んで頂けると嬉しいです。
 
 
 
 
 
 
『新三年』
 
 
 
私ははやくも入学してから2年がすぎた。あまりにも自分には早すぎた2年間。
 
大学に入学するときは、
 
「一年生のうちには関東リーグデビューしてスタメンに定着する」
 
と、これから始まる大学サッカーに期待を膨らませ不安よりも自信を胸に桜の下で同期と写真を撮ったあの日からもう2年が経つ。 この2年間、楽しい瞬間、嬉しい瞬間はもちろんあったが正直なところ悔しい思い出のほうが遥かに多い。
 
1年生の頃には新人戦で全国出場が叶わなかったり、2年生では天皇杯予選でまさかの前半で途中交代して、そこから出場機会をあまり得ることができなかったり。あげたらキリがないくらいしんどい時間がおおかった。
 
 
「大学サッカーはそう簡単じゃない」
 
 
安武監督のいつも言ってくださる言葉を痛すぎるほど、痛感した2年間になった。
 
 
だが、この2年間で確かに色々なことを教えてもらったし学んだし体験した。
 
 
 
「自分のためだけにサッカーをする歳じゃない。」
 
 
 
いつかのプレミアリーグの試合前のミーティングで当時ユースの監督であった大熊監督が教えてくださった言葉。 高校生であった自分はこの言葉を本当の意味で理解できていたのだろうか。たぶんできていなかったと思う。
 
 
 
大学に入り私は、一人暮らしとサッカーの合間を縫ってアルバイトというものを始めた。 今は家に帰ったら自分で洗濯物を回し、自分でお風呂を沸かし、自分で掃除をし、自分でご飯を作る。 アルバイトではお客さんのために動き、お店のために働く。 そして何時間も働き汗を流し、ようやく貯まったお金も食費や生活費にすぐに消えていく。 お金を稼ぐということの大変さを本当の意味で理解できた今、私に何不自由なく、それが当たり前かのように、幼稚園から大学になってまでサッカーを続けさせてくれたり、疲れて家に帰ったら温かいご飯とお風呂をいれて待ってくれていたり、眠たい目をこすりながら毎日送り迎えをしてくれたりした両親にやっと心の底から感謝できるようになった。
 
父、母、いつも本当にありがとう。(直接言うのは恥ずかしいのでここで言わせてください笑)
 
 
そして、今年の1月には成人式があり、地元に帰った。 久しぶりに帰った地元では、小学校の親友や友達、同じチームだった仲間やお世話になった監督やコーチなどと、私の小さい頃をよく知っている人たちに会うことができた。 みんなから、 「かえでサッカー調子どうなんだよ!応援してるよ!がんばれ!」と。
 
 
本当に本当にたくさんの人から応援されているのを感じた。
 
 
 
 
これまで私がサッカーをしてきた理由は、"サッカーが楽しいから"とか"プロになりたいから"、"目の前の相手に負けたくないから"などと自己中心的な理由でしかなかった。
 
もちろん、今もこの気持ちはあるし、自分を動かす原動力になっている。
 
 
だが、この2年間で確かに、 「常に支えてくれる家族のため」や、 「いつもどこからでも応援してくれるひとのため」、 「怪我や病気でサッカーをしたくてもできない仲間のため」 に、もしプレーする時間を与えて頂けるのであれば自分は戦わなければいけないし、無責任なプレーは許されない。そして1分1秒も無駄にできないと気付かせてもらえた。
 
 
あの日、大熊監督が本当に伝えたかった意味を少しは理解できるようになったと思う。
 
 
 
 
 
サッカーにここまで没頭できる生活も残り2年を切った。
 
 
 
 
全てを背負い、プレーで体現する。
 
 
 
 
 
今年、ありがたいことに社会人チームのキャプテンを務めさせていただけることになった。 自分だけのためにサッカーをするのではなく、JFL昇格を目指すチームのために、そして桐蔭横浜大学サッカー部のために、今の自分に何ができるのか。 プレー内外で何を発信していけるのか。 最大限チャレンジし、必ず良い結果で終われるように戦いたいと思う。
 
 
 
 
 
 
 
あの日、背が小さい自分に希望を与えてくれたイニエスタ選手のように私もプレーでだれかに勇気や希望を与える選手になる。
 
 
 
 
 
これからも細川楓、桐蔭横浜大学サッカー部の応援よろしくお願いいたします。
 
 
 
 
 
最後まで読んでいただきありがとうございました。